青森県弘前市に本拠を置く百貨店運営の「株式会社中三」は、8月29日付で青森地方裁判所弘前支部より破産手続の開始決定を受けたと発表しました。
1896年(明治29年)に五所川原市で呉服店として創業の同社は、1962年に弘前店、1974年に青森店、1981年に盛岡店、1997年に秋田店を開業し、ピーク期には5店舗を展開するなど事業を拡大していました。
しかし、郊外型ショッピングセンターとの競争激化で業績が悪化すると、五所川原店と秋田店を閉店するなどリストラを進めたものの、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で客数が大幅に減少したほか、同年3月14日には盛岡店でガス爆発事故が発生し休業を余儀なくされました。
そのため、自力での事業継続は困難と判断し、同年3月30日付で青森地方裁判所へ民事再生法の適用を申請すると、投資ファンドを再建スポンサーとする再生計画案の下、2015年に再生手続が終結しました。
ところが、その後も郊外型大型店やインターネット通販との競争は激しさを増す一方、新型コロナウイルス感染症の影響による客数の落ち込みも重なり、3期連続で営業赤字を計上するなど業績が悪化すると、親会社からの資金支援により何とか営業を続けてきたものの、資金繰りの行き詰まりから事業継続を断念し今回の措置に至ったようです。
負債総額は約9億円です。なお、百貨店事業の承継先を探したものの見つからず、現在は店舗跡地の再開発事業者を探しているとのことです。








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