
ドイツの自動車大手「フォルクスワーゲン」(VW)は、高級スポーツカーメーカーの「ポルシェ」と、2011年までに経営統合することで最終合意に達したことを明らかにしました。
昨年来の景気悪化による自動車業界の再編は、倒産したアメリカの自動車大手「クライスラー」が、イタリアの自動車最大手「フィアット」から出資を受けグループ傘下に入って以来のこと。
統合の第一段階として、ポルシェが保有するフォルクスワーゲン株の購入オプションを、「カタール投資庁」へ売却。これにより、同投資庁はVWの第3位株主になる見通し。
その後、フォルクスワーゲンは最大33億ユーロ(約4387億円)を費やし、ポルシェAGの株式42%を2009年末までに取得する予定。さらに、2010年上半期に新規優先株による増資を行い、出資比率を高める模様。
この他、ポルシェ一族が保有する自動車販売会社「ポルシェ・ホールディング・ザルツブルグ」の事業を、2011年以降にVWへ売却することも合わせて発表。
この経営統合により、VWグループは「フォルクスワーゲン」「アウディ」「ランボルギーニ」「ポルシェ」等、大衆車から高級車までラインアップする1大自動車メーカーになります。