
イギリスの通信大手「BTグループ」は、リストラ策の一環として、75%の給与カットを受け入れる見返りに、1年間の休暇を認める方針を明らかにしました。
言い換えれば、「年俸の25%を得られる1年間の有給休暇」ですが、どれほどの応募があるかは未知数と言えそうです。
この他にも、パートタイムに切り替えた社員には1000ポンド(16万円)を支給し、子供がいる社員には、給与削減を条件に学校が休みの期間を休暇に当てることが許されるとのこと。
BTでは、昨年1万5000人の削減を行い、5月にも自然減による1万5000人の削減を明らかにしたばかりで、これ以上の人員削減は得策ではないと考えた模様。
しかし、景気悪化により経営が厳しくなる中、固定費削減は急務で、景気が上向くまでの期間だけでも人件費の削減をする手段として、今回の施策を導入するようです。
1年間を旅行や勉強、子育てに当てたいと考える社員には「渡りに船」ですが、生活に追われる社員には、75%の給与カットは受け入れづらい条件のように思います。
どちらにしても、新しい人件費削減の方法として、会社側・従業員側の双方に選択肢が増えるのは良いことかもしれません。