
アメリカの化学メーカー最大手「ダウ・ケミカル」(Dow Chemical)は、同業の「ローム・アンド・ハース」を153億ドル(約1兆5147億円:1ドル=99円換算)で買収することを明らかにしました。
この買収は、昨年一旦合意に達していましたが、ダウ・ケミカル社が進めていたクウェート国営企業との合弁事業の中止により資金繰りが計画通りに進まなかったために白紙に戻されており、その後両社では裁判沙汰にまで発展していた。
「ダウ・ケミカル」は世界でも最大級の化学メーカーで、1897年に漂白剤の製造メーカーとして設立。本拠はミシガン州ミッドランド。
ダウ・ケミカルはローム・アンド・ハースの株式を昨年の買収合意時の価格で購入するとのことで、その見返りにローム・アンド・ハース株主から30億ドルに上る資金を調達して買収に当てることで、何とか買収を成立させることが出来るようです。