
ジャスダック上場の不動産業「セイクレスト」は、5月2日付で大阪地方裁判所へ自己破産を申請し、同日付で破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。
1991年に設立の同社は、分譲マンションの企画・販売代理や不動産の流動化を主力に事業を展開し、2001年にはジャスダックへの上場を果たすなど事業を拡大していました。
しかし、サブプライムローン問題に端を発する世界的な不動産市況の低迷を受け業績が悪化すると、金融機関からの貸し渋りにより資金繰りが逼迫。4月28日期日の約束手形に対し不渡りが発生する見込みとなったことから、事業継続は困難と判断しやむなく今回の措置に至ったようです。
5月2日時点の負債総額は約22億円。
なお、同社株式は5月2日から19日まで整理銘柄に指定された後、5月20日付で上場廃止となります。
破産手続開始申立ての決議に関するお知らせ:セイクレスト
株式の上場廃止等の決定:セイクレスト:大阪証券取引所
*5月2日17時30分:破産手続の開始決定に伴い上場廃止日が変更になったため、一部記事を再構成しました。