
プラスチック製掲示板や案内表示などのサインシステムを製造する「伝長」と、その販売会社「メイバン」は、10月5日付で事業を停止し、自己破産申請の準備を進め、倒産する見通しであることが明らかになりました。
石川県に本拠を置き、1970年に設立の同社は、1980年に製造会社「伝長」と販売会社「メイバン」に分離し、その後は全国に営業所を開設するなどして事業を拡大していました。
取り扱う製品も、スポーツ競技場で使用する大型の掲示板から、ネームプレートと言った小さなものまで幅広く、業界での知名度も上々でしたが、得意先の設備投資抑制などで受注はジリ貧状態に。
そんな折、景気悪化によって受注はさらに冷え込み、過去の設備投資や運転資金等の資金繰りも行き詰まったため、これ以上の事業継続は不可能と判断し、今回の措置に至ったようです。
負債総額は、2社合わせて約32億円の見通し。