
フランスのファッションブランド「クリスチャン・ラクロア」(Christian Lacroix)が、民事再生法に相当する法的整理をパリ当地の裁判所に申請し倒産したことが明らかになりました。
1987年に設立されたクリスチャン・ラクロアは、オートクチュール(高級オーダーメイド)を中心にコレクションを展開、その後、プレタポルテ(既製服)やアクセサリーなどに事業を拡大し成長を遂げていました。
しかし2000年を過ぎた辺りから徐々に業績が落ち始め、2005年には「LVMH」(モエ・ヘネシー・ルイ ヴィトン)からアメリカ第2位の免税店(DutyFree)チェーンの「Falic」グループに経営権が移っていました。
その後、高級ブランドとしての地位を再構築するために手を尽くしたものの、高級品市場の予想以上の落ち込みに加えて、世界的な景気悪化による消費の手控えによって、このままでの事業継続は不可能との判断に至ったようです。
今後は経営再建に向けて支援スポンサーを探す予定ですが、不調に終わった場合には会社清算に追い込まれる可能性もあるとのことです。