栃木県那須町に本拠を置く和牛オーナー制度運営の「安愚楽牧場」は、12月9日付で東京地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。
1981年に設立の同社は、個人投資家などの資金で繁殖牛を購入し、生まれてきた仔牛を同牧場が買い取る和牛オーナー制度により牧場運営を手掛けるほか、同オーナー制度が金融商品として人気を得るなど事業を拡大していました。
しかし、東日本大震災による福島第一原発の事故に伴い、放射能への懸念から一部で牛の出荷制限を受けたほか、風評被害による市場の混乱などでオーナーから買い戻し要請が相次ぐなど業績が悪化したため、8月9日付で民事再生法の適用を申請し経営再建を目指すこととなりました。
ところが、管財人が同社の財産状況を調査したところ、早期に牧場および牛を売却しなければ資金難により大量の牛が餓死するなど大きな社会問題に発展するおそれがあると判断したため、再建を断念し11月8日付で民事再生手続の廃止決定を受け破産手続に移行していました。
管財人によると、すでに大部分の牧場および牛の売却は済んでいるとのことで、今後は遊休地など残りの資産売却を進める一方、債権者への弁済手続に移る見通しです。
2011年7月期末時点の負債総額は約4330億8300万円で、負債額および債権者数の多さから、社会的に大きな影響を与える経営破綻となりました。







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