
アメリカのペンシルバニア州に本拠を置く原子力関連業の「ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニー」は、3月29日付でニューヨーク州連邦破産裁判所へ破産法第11章(日本の民事再生法に相当)を申請したことが明らかになりました。
アメリカの電機メーカー「ウェスチングハウス・エレクトリック」の一部門として設立され、その後は買収・統合などを経て、2006年に「東芝」が買収し子会社化、主にアメリカ国内の原子炉・原子力発電所の建設や、原子力燃料関連の販売を主力に事業を展開していました。
しかし、アメリカの原子力サービス「CB&I ストーン・アンド・ウェブスター」の買収に絡み、進行中の原子力発電所2サイト4基の建設計画において、61億ドルにのぼる建設コストの増加が判明したことから、大幅な損失を計上する見込みとなったため、自力での再建を断念し今回の措置に至ったようです。
2016年12月末時点の負債総額は約98億1100万ドル(約1兆900億円)です。なお、再生手続の開始に伴い、ウェスチングハウスは東芝の連結対象から外れることになります。