
岡山県岡山市に本拠を置く医薬品卸の「日本医薬品中国販売株式会社」は、2月9日付で岡山地方裁判所へ自己破産を申請し倒産したことが明らかになりました。
1969年に設立の同社は、ジェネリック医薬品メーカーの代理店として医薬品の卸売を主力に事業を展開し、1974年に販売子会社として「日医工神戸」(兵庫県神戸市)、1977年に「日医工四国」(香川県高松市)、1984年に「日医工中国販売」(岡山市)をそれぞれ設立するなど、中国地方のみならず四国・近畿地方へも販路を拡大していました。
しかし、売上増の反面、採算性の低下から厳しい業績が続くと、不動産投資に伴う損失が追い打ちを掛け資金繰りが悪化したため、これ以上の事業継続は困難と判断し今回の措置に至ったようです。
負債総額は約50億円の見通しで、前述の販売子会社3社についても同様の措置が取られました。