
島根県奥出雲町に本拠を置くジーンズ加工の「仁多産業」は、8月1日付で松江地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。
1981年に設立の同社は、大手ジーンズメーカーやアパレルメーカーを主な取引先としてジーンズの特殊洗い加工やブラスト加工・レーザー加工などを手掛け、着古した独自の風合いを再現する加工技術が高く評価されたほか、オリジナルブランドの製造も行うなど事業を拡大していました。
しかし、景気低迷や低価格品の台頭などで受注が減少すると、積極的な設備投資が裏目となり資金繰りが逼迫したため、やむなく今回の措置に至ったようです。
産経新聞(電子版)が伝えたところによると負債総額は約10億円の見通しで、新会社を設立し事業を移管するとのことです。