
官報によると、岡山県倉敷市に本拠を置く老舗酒蔵の「三千鶴酒造」は、6月26日付で岡山地方裁判所倉敷支部より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。
1911年(明治44年)に「志満屋」の屋号で創業の同社は、清酒「三千鶴」をはじめとする日本酒の製造を主力に事業を展開し、1989年にはストロー付き180mlパック酒の「大和の鬼ころし」を発売したほか、焼酎やリキュールの製造も手掛けるなど事業を拡大していました。
しかし、景気低迷による消費減退や日本酒離れの影響などから売上が減少すると、設備投資による借入金が資金繰りを逼迫したため、これ以上の事業継続は困難と判断し今回の措置に至ったようです。
帝国データバンクによると、負債総額は約2億2000万円の見通しです。