
東証1部上場の産業用ガスメーカー「大陽日酸」は、液晶パネルや太陽電池・半導体の製造などに用いられる特殊ガスのモノシランガス事業から撤退すると発表しました。
2009年に「エボニックデグサジャパン」とのモノシランガス共同製造計画に合意すると、三重県四日市市に共同製造工場を建設し2011年9月から製造販売を開始していました。
しかし、景気低迷に伴うエレクトロニクス関連市場の落ち込みでモノシランガスの需要が減少していることに加え、供給過多による市場価格の下落も重なり収益環境が悪化していることから、同事業の継続は困難と判断し今回の決定に至ったようです。
なお、この施策に伴う共同事業解約金として198億円、合弁会社解散費用として35億円の特別損失を計上するとのことです。