
富山県に本拠を置く鉄骨工事の「綾瀬商事」(旧岩瀬工業)は、12月18日付で富山地方裁判所から破産手続の開始決定を受け、倒産したことが明らかになりました。
1942年に富山市岩瀬で「岩瀬鉄工所」として創業した同社は、1966年に「岩瀬工業」へ商号を変更。大手ゼネコンを主な取引先として鉄骨工事を受注し事業を展開する一方、鉄くず等のスクラップ事業にも進出し事業を拡大していました。
しかし、景気低迷の影響を受け建設需要が落ち込むと経営が悪化。2009年4月には、事業の継続を目的として新「岩瀬工業」を設立し鉄骨工事事業を譲渡すると、自らは清算目的会社「綾瀬商事」に商号変更し、その後は事後処理に当たっていました。
東京商工リサーチによると、負債総額は約35億円。